設問1
●70歳の独居女性。脳梗塞による右片麻痺。発症から3か月入院しリハビリテーションを受け、退院後2年経過。ブルンストローム法ステージは上肢・下肢ともにⅢ。屋内は短下肢装具、屋外は短下肢装具と杖とを使用して歩行。コミュニケーションは良好。在宅における指導で適切でないのはどれか。
歩行能力の向上
生活リズムの確立
関節可動域の維持
分離運動の獲得
生活環境の整備
設問2
●65歳の男性。脳出血後の右片麻痺。発症後2か月。ブルンストローム法ステージは上肢Ⅱ、手指Ⅱ、下肢Ⅲである。右肩関節他動的ROMは屈曲100°、外転90°、外旋30°である。歩行は遊脚期で内反尖足を伴い、立脚期では反張膝になる。右上肢の理学療法で適切でないのはどれか。
手指屈筋群の伸張を行う。
肩にホットパックを施行する。
コッドマン体操を行う。
肩関節屈曲の自動介助運動を行う。
大円筋の伸張を行う。
設問3
●70歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにⅢ。AFOとT字杖とで屋内歩行が自立した。ADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
3.セーターは座位で着脱する。
4.ズボンは立位で着脱する。
5.洗顔は立位で行う。
1.自宅室内ではAFOを使用しない。
2.浴槽への出入りは座位移動で行う。
設問4
●車椅子で理学療法室に来ている発症後4週目の右片麻痺患者。ブルンストローム法ステージは上肢Ⅱ、手指Ⅱ、下肢Ⅲである。上肢は手指の浮腫と疼痛とを伴っている。下肢は平行棒内立位での患側体重支持ができない。誤っているのはどれか。
患側手指の他動運動は遅い速度で行う。
患側上肢の自発運動には連合反応も利用する。
安静背臥位時には患手を心臓より高く保持する。
肩関節屈曲可動域訓練は肩甲骨をも動かしながら行う。
肩関節外転可動域訓練は肩関節内旋位で行う。
設問5
●60歳の男性。脳卒中による右片麻痺。ブルンストローム法ステージは上肢・下肢ともにⅢ。短下肢装具にてT字杖歩行可能。ADL指導で誤っているのはどれか。
ベッドから車椅子への移乗は左側に車椅子を固定して行う。
ポータブルトイレはベッド右側の頭部側に置いて使用する。
杖歩行は、杖、右下肢、左下肢の順で前進する。
階段を降りる際は、杖、右下肢、左下肢の順とする。
ベッド上での起き上がりは左上下肢を下側にして起き上がる。
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