設問1
●頭部外傷によるびまん性軸索損傷で適切でないのはどれか。
記憶障害のため復学が困難になる。
四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。
行動障害が社会生活上の問題となる。
認知障害の回復は良好である。
バランスの障害がみられる。
設問2
●17歳の男子。2か月前に外傷性脳損傷。食事はスプーン使用。意識障害を脱して平行棒で歩行練習をしているが両踵が床に着かない。注意障害、発動性減退が目立つ。理学療法で適切でないのはどれか。
実際的な生活場面を理学療法に取り入れる。
誤りは直ちに大きな声で指摘する。
外泊訓練を試みる。
両側支柱付短下肢装具を作製する。
日課に従って規則正しい生活を工夫する。
設問3
●19歳の男性。オートバイ事故による頭部外傷で入院加療中。受傷後1か月。JCS(Japan coma scalel)は1点。右上下肢はよく動かすが、左上下肢の筋緊張は亢進し、上肢屈曲位、下肢伸展位の姿勢をとることが多い。座位保持は可能であるが、体幹の動揺がみられる。この時期の理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
2.臥位での左上肢のFrenkel体操
5.階段を降りる練習
4.立位でのバランス練習
1.臥位での右上下肢のリラクセーション
3.座位での左下肢筋の持続伸張
設問4
●外傷性脳損傷で誤っているのはどれか。
記憶障害を伴いやすい。
半側空間無視を伴いやすい。
行動異常が問題となる。
しているADLとできるADLが解離しやすい。
バランス障害が出やすい。
設問5
●34歳の男性。交通事故による脳外傷。救急入院後10日目。頭部MRI検査でびまん性軸索損傷および左前頭部の脳挫傷を認める。JCS(Japan coma sca1e)は、現在は20に回復しているが、呼吸状態は不安定。左上下肢には随意運動を認めるが、四肢に著しい痙縮を認め、上肢は屈曲位、下肢は伸展位の姿勢をとることが多い。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。
立位訓練を進める。
脳卒中右片麻痺と同様の回復を示すと予測する。
訓練前に意識状態、呼吸状態を確認する。
体位を調整して四肢筋緊張の緩和を図る。
尖足予防のため夜間装具を用いる。
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